物の価値は何で決まるのか?

同棲を始めた彼氏から貰った誕生日プレゼントが、財布とパスケースでした。
正直私は物に無頓着で、ブランド物にも興味がありません。使っていた財布も高校生の時にファンシーショップで買った折りたたみの財布、パスケースは百円ショップ…。
普段使いするものは、壊したり無くしたりしたら嫌だと思い、なるべく安価で済ませていました。
しかし、流石にボロボロの財布を持ち歩く彼女を恥ずかしいと思ったのか、誕生日の夜に彼はデパートに行くと言い出したました。
元々夜はディナーの予定でしたし彼も私もモノより思い出派なので、『ディナーがプレゼントだね』なんて笑っていたのですが…。
最初はブランド物を買おうとしてくれたみたいですが、私の興味はどちらかというと安くて可愛いものに移ってしまっていて、ノーブランドだけれど品のある雑貨の置いてあるお店へ。
「お財布買ってあげるよ」とサラッと言われて目が点状態。彼氏が真剣に選び出したのを見て、ようやく私も状況が飲み込めました。
普段持ち物や服はモノトーンが多いので、最初は黒の長財布を選ぼうとしたのですが待ったがかかりました。本当にそれでいいの?と聞かれてしまい、再び悩むことに。
鮮やかな女性らしい…というか所謂OLが持っておしゃれなランチに行きそうな物は少し気恥ずかしくて自分では選べないですし、選びません。
「じゃあ、何色がいいか選んで」と頼んでみるとあっさりと淡いオレンジの長財布とお洒落なパスケースを手に取って私の顔の横に。
なんじゃこりゃ、と思っていましたが「やっぱり明るい色の方が似合うね」と笑顔で言われてしまっては照れるしかありませんでした。
お会計を済ませ包んでもらってる時ふと、「あんなにいいやつ貰ったら使うのもったいない」と呟くと「物は使ったほうが綺麗に見えるんだよ」と優しく言われてしまいました。
確かに、無くしたり汚したりを怖がって過保護に扱っていたならばその物の価値は引き出せないのかも…と、安直な私は納得。
安いからとか高いからとかではなく、いい物というのは人に渡る時の経緯や想いが上乗せされたものなのかもしれないと思えたプレゼントでした。

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