もう少しだけ夫婦二人きりで。

初めて迎える結婚記念日に温泉旅行に行きました。
私と主人が北九州に住んでいた頃、初めて迎えた結婚記念日に主人が旅行を計画してくれました。
しかし、当時妊娠4か月だった私は、つわりがきつかったのもあり、主人に迷惑をかけてしまうかも……と、申し訳ない気持ちでした。
行先はどこかも告げられず、言われるがまま私は車に乗りました。
道を間違えたりもしましたが、高速に乗って一時間半ほどで、ある温泉街に着きました。
そこは、あの有名な黒川温泉でした。
スマホばかりいじっていて腹が立っていたのですが、思い出すとかなり真剣な表情だったり、「へぇ」とこぼすこともあったので、ずっと調べてくれていたことにその時初めて気づきました。
午後3時半に予約していた宿に到着したのですが、車のナンバーを伝えていたのか、男性の方が笑顔で出迎えてくれました。
部屋も和室で、浴衣も無料で貸し出してくれたので、早速着替えました。
浴衣を着て、まずはご飯までの時間、温泉街を堪能しました。
景色も良く、薄暗くなったところに河川に吊るされた提燈の明かりがとても柔らかく、雰囲気も良かったです。
時間になり、夕食を頂いたのですが、馬刺しも温野菜もとても美味しかったのですが、何よりも、お米が一番美味しかったです。
びっくりするほど旨みと甘みが凝縮されていて、こんなにおいしいお米を食べたのは初めてだと、二人で感動して何度もスタッフさんに言っていました。
それからお風呂も貸し切りの家族風呂を借りたのですが、すこし階段を上ったところに小屋があり、中には大きな桶風呂がありました。
何から何までこだわった「和」の雰囲気を味わいつつ、お風呂を堪能しました。
主人が背中を「いつもありがとね」と背中を流してくれて、思わずうるっと来てしまいましたが、お湯をかぶって誤魔化しました。
それから次の日、朝食を頂いたのですが、二人とも朝食を普段摂らないにもかかわらず、お米を3杯おかわりしました。
鮎の塩焼きも美味しかったのですが、何よりもお米が美味しくてたまりませんでした。
その後、見送られながら北九州に戻り、その月末に主人が京都へ転勤になりました。
もう少しだけ夫婦二人きりで旅行がしたいと思いましたが、長男が生まれたので、今度の記念日は家族で黒川温泉に行くつもりです。
一生懸命考えてくれていた事が何よりうれしかったです。
これからもずっと、主人を大切にしていこうと思います。

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