その年の誕生日プレゼントはすごく迷っていたのです。うちの夫婦は毎年誕生日プレゼントを贈りあっています。いつもちょっとシャレのきいたプレゼントなどを贈るのですけど、今年はネタが切れていたので、何にしようかなと迷っていました。だからついつい夫に「何かほしいものある?」とストレートに聞いてしまったのでした。夫は「聞いたら面白くないから」と言ってきて、最初は答えてくれなかったのです。悩む私に夫は仕方なさそうにほしいものを言いました。夫は「じゃあ手作りのものがいい」と言ったのです。
夫は私が不器用なことを知っているはずです。それなのに手作りと催促してきました。「聞かなかったら良かった…」と思ったのが正直なところです。それから私は今までにないくらいに一生懸命プレゼントを制作したのです。夫の誕生日に毛糸で編んだセーターをプレゼントすることにしました。誕生日が冬だったので、あったかいものがいいかなと思ったのです。しかしこれが本当にものすごく時間がかかって、失敗してはやり直しというのを続けて作るまでに1か月以上もかかりました。
これをやっとのことで仕上げて誕生日に贈ったのですけど、形のいいものではなかったので、夫に「ぶさいくなセーターだな」と言われてしまいました。ただ顔がにこにこしていて、着てみたりしてくれたので、あれは喜んでいたのだと思います。大変だったけど、夫が喜ぶ姿を見ていたら、頑張った甲斐があったなと思いました。
たまにはこういう手作りのプレゼントも新鮮でいいですよね。セーターを編むだなんてもう学生以来したことがありませんでしたが、やって良かったと思います。手作りのものってすごく心が篭ったプレゼントになるんですよね。作るのにいっぱい時間がかかった分だけ気持ちは篭っています。そういうプレゼントってなんだかんだ喜ばれるんですよね。