初めての自分からの勇気

結婚など考えることもないままで、気がつけばアラフォーになっていて、周囲は結婚どころか既に子供も大きくなっている、そんな世代の私。婚活もせずに、とりあえずは目先の仕事に必死になってた頃に、今の彼氏と出会いました。同じ趣味を共有していた彼は、私よりも一回り近く年下で、当然告白されたところで最初は本気にもしていませんでした。けれど、物好きだった彼からの、何度目かの告白でついに根負けして、付き合うだけならまぁよいかの気持ちで交際をスタート。若さゆえのマメさなのか、彼はデートするたびにいつも小さな贈り物をくれるような青年でした。たとえば、道端に咲いているような可愛い花や、ゲームセンターのクレーンゲームで取ったぬいぐるみ。私の年齢も考えてよと思う一方で、そういう贈り物を貰うのもけして悪い気はしませんでした。ですが、私の中には、なんとなく年下の彼氏とどこかで付き合ってあげていると言う驕りがあったのかもしれません。ある日、彼との共通の趣味だった映画を見た帰りに、彼に「いつも誘うのは俺からばかりだよね……」と言われてハッとしました。もともと、電話で話すことが昔から好きではない上に、相手が友人の場合でさえ、こまめにメールのやり取りをするのが私は面倒な性分です。彼からの誘いの連絡を貰っても、だいたいは必要最低限の言葉で、最悪な時にはただ「了解」の一言で答えていました。その時に、自分がどんな言い訳を口にしたのかはもう覚えてません。ただ、その日を境にして、面倒くさがりな私と違って、ほぼ毎日のようにメールをくれていた彼からの連絡が途絶えました。最初の3日位は、私の方も仕事が忙しかったので気にしていなかったのですが、さすがに5日が過ぎ1週間が経過すると、ついに愛想をつかされたのかと焦りました。自分から彼にメールを送りたくても、普段からまともに自分からは連絡をしていないので言葉が浮かびません。結局、「明日時間あるなら映画行かない?」と味も素っ気もないメールを送りました。返事が来なかったらどうしようと言う杞憂は、「インフルだから無理。でも、初めてきみから映画を誘ってくれたのすごく嬉しい。すごいプレゼントを貰った気分だ!すぐに元気になるからね!」と言う彼からの返信ですぐに消えました。こんな言葉だけで、プレゼントだと喜んでくれた彼には感謝してます。でも、こんなのでもプレゼントの中に入るのかしら?

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